「ねぇ、春…」
少し希が心配になったわたしはつい声が弱々しくなっていた。
「佐々木って、希と仲良かったんだな」
春はまったく気にしてないらしく、平然としている。
「で、でもさおかしいと思わない?!昨日まで全然話してなかったじゃん!!あの2人」
お弁当の時にまで佐々木くんと一緒とかわたしのこと嫌いになったのかな……。
そんなのやだよ!!
「そんな深く考え込むなって。大丈夫だろ」
めんどくさいからテキトーに返してるのか、励ましてくれてるのか、よく分からない春の言葉。
わたしは大きくため息をつく。
窓の外を見ると、空は曇っていました。