私は気付くと部屋にいた。 抱き締められたときに移ったのだろうか。 薔薇の香りが微かに香る。 制服には血がついていた。白のブラウスに、真っ赤な血。落ちなかったらどうしよう。 首の痛みは、もう無い。 けれど触れると、小さな穴が2つ。きっと牙の跡。 "約束は守った。その印が証だ" ー……約束とは何だろう。それに印ってー? 2つの疑問がぐるぐると回る。 あの人ー……魁蓮さんはきっと吸血鬼。だから私の血を吸った。 けど、この時代ー……世界に吸血鬼になんているの?