頭がふらふらする。視界が曇って、ぼーっとする。 首に生暖かいものが伝っている気がした。 ……立ってられない。 限界が来そうなところで、男が首から顔を放す。 男の唇には赤色の液体がべっとりとついている。 聞かなくてもわかったー。私の血なのだ。 男はピンク色の舌で口に付いた血を舐め取ると、私を見つめた。