「す‥好きなんじゃねぇの‥? 仮にも付き合ってる訳だし‥。」 「‥俺らって‥‥ 本当に付き合ってんのかな‥?」 「え‥」 男子バスケ部が気まずい空気の中、 つい三ヶ月前のこと‥‥ : : : : 「平木のこと、好きなんだ。 付き合って下さい!!!」 恥ずかしいくらいドストレートに気持ちを伝えて、勢いよく頭を下げた我偉。 一方‥ 「‥‥‥」 無言を貫き通す杏那。 沈黙が続き、不安になって顔を上げた我偉の目に映ったのは、 頬をほんのり紅くした(ように見えた)杏那だった。