よかった。 桜井くんが来てくれてよかった。 桜井くん以外の男の子に話かけられても恐怖しかなかった。 怖くて怖くてあの男の子たちが怖くて。 今まであんな風に知らない男の子に話しかけられるなんてことなかったから余計に怖かった。 「ぁの、ありがとう」 「もっとはやく気づけたらよかったんだけどな」 『ごめんな?』って桜井くんが謝る。