「うん?」
「勇くんと……しちゃったんだよね」
??
しちゃった?
えっと……なんのことだろう。
「あの……玲」
玲の言っていることがよく分からないあたしはもう一度聞き返そうとした。
「梨子、耳かして?」
その言葉に玲に耳を向けると、玲はあたしの耳に手と口元を近づけてきた。
そして……
「あのね?」
「っ~~~……!!」
玲が言った言葉にあたしは声にならない声を上げた。
だって……。
だって!?
かぁっと顔が赤くなるのが分かった。
「梨子には刺激が強すぎたかな?」
そんなあたしを見ながら玲はそう言った。

