……桜井くん。
部屋に入ってベッドに横になると、桜井くんのことを考えた。
なぜかまだ胸がドキドキしてる。
胸に手を当てながらそう思った。
「あ。着替えなきゃ」
横になってた体を起こしベッドから立ち上ると、胸元のリボンを取った。
あたしの通っている女子校の制服は衿の無いグレーのブレザーに白のブラウス。リボンとスカートはピンクのチェック。
ブレザーのボタンを外して、ブラウスのボタンをふたつ外したときだった。
「梨子!」
バン!という音と共にあたしの名前を呼びながらお姉ちゃんが部屋に入ってきた。
「え!?お、お姉ちゃん!?」
当然びっくりするあたし。

