ベンチにあたしが座ると、桜井くんは壁に凭れかかるように立った。 桜井くんは座らないのかな? 隣にいると思うと緊張しちゃってあれだけど……。 だけど…一緒にいるのは同じなんだから緊張するのはそんなに変わらない…よね。 「さっきの続きだけど…」 …? 桜井くんの顔を見上げる。 「崎田さんが人見知りっていう話」 桜井くんはあたしに顔を向けるとそう言った。 …そういえば電車の中でそういう話していたよね。