ガタンゴトン

 ガタンゴトン





電車はあたしの気持ちなんかお構い無しに走り続けてる。


相変わらずあたしは桜井くんを見ないようにしているけど、やっぱりどうしても視界に入っちゃう。



それでも目は合わさないようにしているけど。




「崎田さんって人見知りだよな」



急に桜井くんがそんなことを言い出した。



「中学の時も思ってたんだけどな」



あたしの性格…桜井くんに見抜かれちゃってるんだ。





「あまり人と話さないだろ?とくに男とは」





あたしはコクンとだけ頷いた。


確かに桜井くんの言う通りだから。