そんな中ホームにアナウンスが流れる。 『───まもなく電車が到着します。白線の内側にお下がりください』 そんなアナウンスが聞こえてきて電車がホームに入ってきた。 すると…… 桜井くんがあたしの手を握ってきた。 「!?」 あたしはびっくりして桜井くんに顔を向ける。 な…なに!本当に!? 昨日もだったけど……なんで手握っているの!? 思いっきり動揺して言葉が出ないあたしの手を桜井くんは引きはじめた。