駅員に定期券を見せた後、階段を登ってホームに行く。
あたしの方にも他の学校の高校生とかが階段を登っている。
階段を登りきってホームに着いたとき……
───ポン
──びくぅ!
誰かに肩を叩かれた。
それにびっくりしながら恐る恐る振り返ると…。
「…!」
そこには桜井くんが立っていた。
まさか今日も会うなんて…桜井くんの姿に驚きを隠せなかった。
そしたら
「やっと来たな」
まるであたしを待っていたかのような言い方をした桜井くん。
やっと来た…ってなに?
「待ってたんだ崎田を」
え!?
う、うそ。
本当に待ってたの!?
え…でもなんで?
そんな桜井くんに疑問と驚きばかりが浮かぶ。

