「広樹く…」 キスが終わったあとの赤くなった顔で広樹くんを見る。 広樹くんが何度もあたしの名前を呼んでくれるからすごく照れくさくて恥ずかしい。 「梨子が広樹って呼ぶのヤバいくらいに嬉しい」 ニコッて優しい笑顔を浮かべながら広樹くんはそう言った。 広樹くん。大好き。 広樹くんと手を繋ぎながら公園を出ていく。 「俺、梨子のこと大事にするから」 ピタッと進めていた足を止めて広樹くんは言った。