だって……。
いまの言葉…図星だから。
いやで…胸がズキッてなって。
「っ……ぃ…や、だった」
カァっと赤くなっている顔で言った言葉に恥ずかしくなる。
すると、後ろからあたしを抱きしめていた桜井くんが、今度は正面からあたしを抱きしめてきた。
え……っと思いながらギュッと桜井くんの腕の中にいるあたし。
あたしの顔は桜井くんの胸の辺りにあってピタッとくっついていた。
「あいつは…さ」
あたしの頭上から聞こえてくる桜井くんの声。
その声にドキドキしながら耳を傾ける。
「亜依は……俺のイトコなんだ」
メニュー