だけど…。
そんなこと言われたら、ボンってよけいに赤くなっちゃうよ。
「桜井く」
「ヤバいな。」
「?」
「崎田さんの上目遣い」
えぇ!?
あ、あたし…上目遣いなんかしてたの?
それに…桜井くんのヤバいって…。
「崎田さん。自然としてるからヤバい」
「…ヤバい?」
「そう。キスしたくなるから」
また、耳元に唇を寄せて言ってきた桜井くんのその言葉は、さっきとは比べ物にならないくらい恥ずかしい言葉。
「帰ろうか」
優しい笑みでそう言った桜井くん。
桜井くんに恋人繋ぎされた手をギュッと握られながら公園を後にした───‥‥。