「さくらいくん…」


見上げると笑顔の桜井くん。



「やっぱり似合ってるな」

「ありがとうっ」


ふたつも貰っちゃって…あたしなにもしてないのに。

桜井くん優しいよ。



「ぁたし…ぬいぐるみもこのネックレスも……大事にするからね」

キュっとネックレスのリボンを握りしめた。




本当に大事にする。

好きな人に…桜井くんに貰ったものだもん。
だから…これは大事な宝物だよ。




今日あたしの大事な宝物がふたつも増えた───‥。