「……うぅーん」



いつも通りの朝。

アラームの鳴る音に目を覚ますと、ハンガーにかけている制服を手に取った。




「おはよう」



一階に下りてリビングに入ると、ママ…パパ…お姉ちゃん…の姿がそこにはあった。




「あら。梨子ちゃんおはよう」

「おはよう梨子」

「おはよー」



あたしに気づいたママたちがそう言うと、あたしはお姉ちゃんの隣の椅子に座った。


そこにママがあたしの分の朝食を持ってきてくれた。



「いただきます」



そう言うとあたしはママが作ってくれた朝食に手をつけた。