携帯撲殺

―次の日の朝。




完全に寝過ごした。





いつもの起床時間より
20分ほど遅く起きた。



目覚まし時計、設定忘れてたらしい。




やばい。





一刻を争う自体だ。




急いで征服に着替え
学校カバンを背負う。



洗面所で顔を雑に洗う。



髪も整える。



身だしなみぐらいは
ちゃんとしておかないとね。




「遅いじゃない、ご飯は?」



母の落ち着いた声に
「ごめん、いらない!」と返し、家を出る。





車庫から自転車を出し
ペダルを踏んだ。





顔に当たる風が気持ちいい。




今日は完全に秋の気温だった。





自分の通う中学校へと
人ごみを掻き分けて自転車を飛ばす。







このときは忘れていた。





そう、














[携帯撲殺]のことなど―。