携帯撲殺

でもこのまま何もしなければ
モヤモヤが晴れない。




何も起こらないなら・・・・
一回やっておこう。





由紀は携帯のアドレス帳を眺める。



今の時代、中学3年生で
携帯を持っているのは普通だった。




持っていないなら、
その家庭は貧乏か、相当親がケチか、
そういう結果になる。




そのときある名前が目に入る。





荒井広子・・・・。




広子は暗くて
友達もいない悲しい女の子。



なんでアドレス帳に
広子の名前が入っているかは
あまり覚えてない・・・・。



まあいい。




だれでもいいんだ・・・・
広子にしとこっと。



広子なら死んでも構わない、
なんてことは思っていない。



何も起こらない・・・・何も。





心の中でそうつぶやき
[携帯撲殺]のサイトにアクセスする。