携帯撲殺

「由紀!」


「由紀ちゃん!」



そう言って入ってきたのは
美由・・・・義文の二人だった。



息を荒げ
寝転んでいる由紀を見下ろす。




チッ・・・こんなときに・・・・。



「二人ともおはよー!どうしたの?」


由紀は何もないかのように
何気なく挨拶を交わす。



「由紀・・・・
久美が・・・・死んだのは知ってるか。」




「え・・・・死んじゃったの?」




「久美からな・・・・・
最後のメールに書いてあった・・・・。
お前の携帯を見ろと!」



由紀がいじっている携帯を
義文は無理やり奪い取った。




「な・・・・なにすんのよ!
義文・・・・・返せよ!」


由紀の声が鬼の声になった。



その声に義文と美由は驚いた。




「由紀・・・・どうしちまったんだよ・・・・。」


義文は奪い取った携帯画面を凝視する。




そこには恐ろしい単語が記されていた。




「携帯・・・・撲殺?」


由紀はうつむいて押し黙った。



義文と美由は下の説明文を目で追っていった。