携帯撲殺

どんどん「携帯撲殺」に
ボタンで打ち込んでいく。




昨日やっとわかったのだ。




この悪夢を早く終わらせる方法―



それは一日の内に全員を「ボクサツ」してしまう。



そうすれば長い間苦しむことはない。



手っ取り早い方法だったのだ。



打つ。



打つ。



残りは後3人。



あんなにいっぱいいた生徒が・・・・後3人。



自分が恐ろしい。



あとは・・・美由と・・・義文と・・・・京子だけか。




京子を殺そう。



携帯のボタンを激しく打っていく。





[決定]を押そうとした瞬間だった。





由紀の部屋のドアが勢いよく開いた。