携帯撲殺

再び久美のメールを思い出す。



由紀の携帯みて

由紀はこの事件の・・・・。




久美は・・・・。



久美は死ぬ間際にこのメールを送ったんじゃないか。



最後の力を振り絞り・・・・犯人を伝えようとしたのか・・・・?



じゃあ由紀が・・・・?



頭の中で推理を広げている時だった。




突然、山田勇気が床に勢いよく倒れこんだのだ。




「ぐぅぅぅあああああ!」



何度もそう叫び、勇気は苦しむ。




「きゃあああああ!」


続けて悲鳴を上げたのは
村島美佐だ。



二人とも何かに殴られるように
のた打ち回る。



抵抗するにも、
相手が「いない」のである。




「どうなってんだ・・・・!」



そうつぶやくと、
再び誰かの叫び声が上がった。



「きゃあ!あふ!」


雪野沙菜江だった。



山田勇気はすでに動かなくなっていた。



雪野が苦しむ。



後に村島が動かなくなった。




恐怖のあまり泣き叫ぶ女子。



頭を抱え、下を向く男子。