携帯撲殺

由紀は心の中で苦笑する。



馬鹿馬鹿しい、なにが「死欄」よ。



「死欄」なんて「しらん」!って
ダジャレさえ思い浮かんでしまうよ。





携帯を机に置き
ベッドに横になる。








・・・・・・。




・・・・・・。





私、死んだらどうしよう・・・・。






信じてはいないが
人間の習性が疑問を創世する。




携帯を開き再びメールを見る。





一日一人殺さなければ自分が死ぬ―。




今は夜の10時・・・・。





12時までに殺さないとならない?








・・・・私ったら
なに考えてんだろう・・・・。