・・・・朝の日差しが窓から照らし出される。



義文はまぶしい光に目を細め
静かにベッドから身を起こす。



ああ、今日も学校か。



昨日、(川畑)治が死んだ。



突然、見えない何かに殴られたようだった。



その正体は怨念を抱いた幽霊なのか。



なんでこんな恐ろしいことに・・・・。




ふとメールが来ていないか、
携帯電話を開ける。



新着メール一件。





久美からのメールだった。




送られたのは・・・・昨日。




昨日、治が死んだショックで
メールを確認していなかったらしい。



受信BOXからメールを確認する。




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送信者・久美


【本文】

由紀の携帯みて

由紀はこの事件の

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メールはそれで終わりだった。




妙な胸騒ぎがした。




こんな適当なメール・・・・
普通、久美はこんなメールしない。



しかも、由紀の携帯を見て?


由紀はこの事件の・・・・・なんだ。



あるキーワードがあてはまる。



この事件の・・・・犯人?




いや・・・・それはない!




だが久美に何かあったのは事実だ。




義文はすぐさま身支度をし、
ご飯も食べずに家を飛び出した。



母親の声も届かなかった。



大変なことになっているかもしれない。



一刻も早く確かめなければ。