携帯撲殺

用を済まし、2階へ上がる。



そういえば、義文はどうしたのだろう・・・・。



川畑と病院に行って、
そのまま連絡がない。



川畑が死んだショックで
立ち直れないのだろうか・・・・。



そんなことを考えながら、部屋の扉を開けた。




「ごめーん久美、おそくなって・・・・。」



久美は座って
私を見て目を見開いている。



「ど・・・どうしたの?久美。」


私が近づくと、久美は立ち上がって
私を避けるように後ろに下がる。



「こ・・・こないで!
こないで・・・・人殺し!」



ひ・・・人殺し?




な・・・・なんでそのことを・・・・。




久美は由紀のほうに
携帯を投げつけてきた。



由紀の携帯だった。




拾い上げると、画面には・・・・






「携帯撲殺」のサイトが表示されていた。