携帯撲殺

『むぉしむぉし~。』



その声を聞いた瞬間、
体全体が激しく震える。



人間でもコンピューターでも
出せそうにない低い声だった。



生々しい声・・・・
化け物のような声だった。




「だ・・・だぁ・・・だれ?」




『だれってぇ・・・・ボクサツくんだよぉ~。』



ボクサツくん・・・。



「あ・・・あなたなの!?
あのメールを送った犯人は!」


強めの口調で言い放つ。




『そうだよぉ~、
携帯撲殺のサイトを作ったのも僕さぁ~。』




この化け物のような声の主が
私にメールを送ったのだ。




「あ・・・あなたが・・・・
荒井広子を殺したの・・・・・?」



『殺しけど~なに?』



罪悪感のかけらもない声だった。



今日発売したゲーム買ったけど~、
のようなノリだった。




『まあ詳しくは
僕が君の命令に従って殺した、だけどぉ~。』



「ちがう!ちがう・・・・。
あなたが殺したのに変わりはないわ!
警察に捕まるわよ、あなた。」




『警察には僕を捕まえられないよぉ~。』




「な・・・なんで?」




『僕の姿は誰にも見えないし~。』




誰にも見えない・・・・?



自分が幽霊だと言っているようなものだ。