携帯撲殺

全ての授業が終わった放課後までも
由紀の頭には「罪悪感」しかなかった。



わたしが・・・・
荒井広子を殺した・・・・。



自分の両手の平を見つめる。




この手でボタンを押して・・・。




荒井広子を殺した・・・・。




こんなことばかり考えていても
仕方がない。




冷静に考えなきゃ。






荒井広子は「ボクサツ」された。



私が「携帯撲殺」に荒井広子の
名前とメルアドを入力した。




荒井広子の死と「携帯撲殺」は
関係してる以外ないであろう。






そう思うと
また、罪悪感が押し寄せてくる。



荒井広子にも家族がいる。




友達がいないようにも見えて、
実はいたのかもしれない。




家族は今頃泣き崩れているだろう。




放課後の教室内は
由紀だけになりシンとした空気が漂う。