母は帰る日の早朝、まだ眠っている弘樹を抱っこした 「コウちゃん、ミルク沢山飲んでおっきくなるのよ」 「お母さん…有り難う…」 私は力無く…母に礼を言った これからの事を考えると 不安に押しつぶされそうになる 「りさ、気楽にやるのよ、子育てなんて誰でもする事なんだから」 母はそんな私の胸の内を見透かしたように言った 「うん…」 私は涙が出そうになる