黒猫おうじいかがですか?





まるで空気みたいな子だったよ

そう、マスターは遠い目を
しながらいった


「帰る間際、ご馳走さまって
振り向いた彼に驚いたよ
吸い込まれるかと思った」


「えっ…」


「彼の目があまりにも澄んで
いたんでね」



もしかして…
それって――‥。