夕暮れの神社で

その途中には、大きな神社がある。暗い森にのびている階段が、ここが神聖な場所であることを示していた。

「あっそうだ、お参りしてから帰ろ」

私は神社へと向かった。階段には苔が生えていて雨の日には滑りそうだ。
百段近くあるだろうその階段を登りきると、厳粛な空気のなかに、赤くすすけた屋根をもつお堂がいらっしゃった。

「大きぃ…」

夏には、ここでお祭りが開かれるらしい。だが、お祭りシーズンでない今は、夕陽を受けて静まりかえっている。

「どうか、楽しい高校生活になりますように」

ぱんぱんっ!と手を合わせて階段を下りようとしたとき…。

「…?」

後ろに気配を感じた。