次の日、私はあの神社に来ていた。
昨日のお礼と、あみちゃんの亡くなった場所に花を供えるためだ。

「紅君、どこだろう?」

来てみたは良いけど紅君の姿が見えない。
この神社が家だと言っていたけど、昼間は出かけてるのだろうか?

仕方ないので、私はあみちゃんとのあの場所に向かった。


崖の近く。
やっぱり少し怖い。でも、できるだけ近くに行って、そっと菊の花束を置いた。

「あみちゃん…きっと生まれ変われるよね…」

手を合わせ、私はそこを立ち去った。