夕暮れの神社で


「あみね、この下にいるの」

「うん」

いつの間にか、体の自由が利くようになっていた。私はあみちゃんに振り返る。
そこには、小さな肩を震わせながら啜り泣きする一人の少女がいた。

「一人は淋しいよ…」

「そうだね」

「一人はいやだよ…」

「そうだね」

私はあみちゃんをそっと抱きしめた。幽霊でも、この子の悲しみは、確かに伝わってきた。

「おねえちゃん…」

「………」

迷子の子が、母親を探すような目で私に言う。

「一緒に来てよぉ…」

始めから殺す気だったんだね…。いや、確かにそうだけど、この子は、一人がいやなだけ、だから一緒にいてくれる人が欲しかったんだ…。

私は…。

「私は…」




「本当に連れていきたいのか?」