夕暮れの神社で

「あみのお父さんとお母さんはね、とても優しかったんだよ
あみのこと可愛がってくれたの。
でもね、あみのお父さんがね、死んじゃったの」

寂しそうに話すあみちゃん。
でも私の中には恐怖でいっぱいだった。体は相変わらず動かない。

「お父さんが死んでからお母さん変わっちゃったの、いつもぼーとしてて、あみを見るとね、首に手をかけてきて…苦しかったな」

その声にぞわっとする。

「あ…あみちゃんは、お母さ…んに……」

虐待を受けていた?

「そしたらある日ね、お母さん、私をお祭りに連れてってくれたの」

この神社の夏祭り?

「あみは嬉しかったよ
この浴衣もその日のために買ってくれたの」

あの撫子柄の浴衣のことだろう。
く…体が動かない…。喋ることもキツイ…!

「お母さんも笑ってたよなんかね、『あぁ、これでやっと楽になれる』って」

「………!!」

それって…それって…!

「そしたら、森に行こうって言われて、ここに案内されて…」

あみちゃんは一旦そこで黙った。