神社から家に帰る途中、前から男の子が一人歩いてきた。
私とおなじくらいの歳だろう。決して地毛ではない茶色い髪が沈みかけた夕陽で赤く光っている。
ただすれ違うだけのはずなのに、その子は随分私を気にしているように見えた。

…ただの自意識過剰か。
さ、夕飯にしようと!