そう…窓辺で震えて居た奴は要だった
「家に届いた手紙に書いてあったことが、本当だったとは…」
『手紙…?』
俺は疑問に思い男を真っ直ぐ見て聞くと、男と周りに居たガードマンらしい奴らは、一瞬ビクッっとなったが男は平然を装い口を開いた
「っ…家に一通の手紙が届いたんだ…」
「その手紙には、此処の病院の名前と病室の番号が書いてあった…」
「そして下には、要は此処に居ると書いてあったんだ…」
男がそこまで話すと、いまだ震えている要に抱き着いていた女が口を開いた
「私達には、時間がないから試しにと思って来てみたの。」
俺は振り返らず男の目を見たまま、女の話しを聞いていた
『送り主は…?』
「お、送り主は書いていなかった…家の住所も書いていなかったから、おそらく直接持ってきたんだろう。」
「いつまで話してるの~?」
俺が男の話しを聞いていると、女が要の腕をしっかり掴み俺達のところに歩み寄ってきた
「っ…いい男~そうだっ!!!うちに来ない?」
俺の顔を見ると、いきなりべったり腕に胸を強調しながら巻き付いてきた
女は、目茶苦茶香水くさくて、気分が悪くなる
『離せ…』
知らずのうちに低い声を出しいて、腕を振り払った
「っ…!!!全くつれないわねぇ~あらっ…みんなイケメンじゃない?」
俺の低い声にびくつきながらも、平然を保ち拗ねたように俺から離れた
そして健堵達を見回し、べたべた触っていた