最強で最高だったあいつ

バッとタオルをとってこっちを見た

「…じゃあ、海里さんとまた会えるの?」


キラキラした瞳で聞かれた

『あぁ、学校で会えるな。』

そう笑って言うと、また抱き着いてきた


どうやら、隼は抱き着くのが好きらしい…笑



「やったー!!!」

満面の笑みで言ってきたのを見て、自然に俺も笑っていた


「龍ヶ崎って授業ないから、学校案内してあげるよッ!!!」

あっ、授業ないんだ…笑


『あぁ、そうしてくれるとありがたいな。』


理事長室わかんなかったから、ちょうどよかった


ふと、時計を見ると7時をまわっていた


『隼、お前時間大丈夫か?』

いまだくっついている、隼の頭を撫でながら聞いた


「全然大丈夫ッ!!!」

『そうか、じゃあ夕飯食って行くか?』

「えっ!!!いいのッ!?」

『あぁ』

微笑みながら言うと

「食べるッ!!!」

元気に頷いた



ほんとに素直な性格だ…
最初会った隼の暗い雰囲気はなく、今はとても明るい


『隼は、好き嫌いあるか?』

そう聞くと

「野菜は、ほとんど嫌い…」

小さい声で恥ずかしそうに呟いた


『じゃあ、好き嫌い直してやるか。隼、俺夕飯作るから風呂入れ。服も土付いてるから、俺の服貸してやる。』