『もしかしたら…病院も危ないかもしれないんだ…』


「そうか…」


『でも、泰志の病室の前には見張りをつけておく。それに赤鬼のメンバーも居るから、大事にはならないはずだ…』


「だが、相手は白蓮だぞ…?」


『あぁ…病院のことはもう手廻してるから大丈夫だと思う。』


『それに俺が居ないときは、病院に成さんが居るしな。』



「そうか…俺はどうやってここまで運ばれたんだ?」


「確か袋にされた場所は、俺の学校近くの…倉庫だったはずだが…」


『俺のマンションの前に気を失い木にもたれていた。』


「海里のマンション…?…俺まだマンションの場所教えてもらってないぞっ!?」








『あ、あぁ~…』


泰志の凄い勢いに、思わず苦笑いを零した


「なんで俺には教えてくれないんだっ…」


『だってさ、泰志に教えたらずっと俺んとこに居座るだろ?』


呆れたように理由を簡単に説明すると、今度は勢いがなくなりシュンとしてしまった


「だってさ…海里の料理上手いしさ…居心地いいんだもん…」


『だもんって…それに今あそこに住んでんの、俺だけじゃないしさ。』


そう言うと驚いたように、勢いよく顔をあげた


「えっ!!!っ…いてぇ…」


泰志は、あまりに勢いがよくて怪我に痛みが走ったのか、顔を歪めていた



「か、彼女でも…出来たのか?」