『くそっ…!!!』
俺はすぐに、成さんに連絡して病院に運んだ
そいつは病院に着くと、すぐに緊急治療室に運ばれた…
俺は手術中のランプが消えるのを一人廊下の椅子に座り待っていた
病院に運ばれた奴は、転校する前に通ってた学校の友達で、そいつは厄孤(ヤッコ)という族の総長でもある
厄孤は銀瑠と同盟を結んでいて、昔よく助け合っていた族だった
転校してからは、あまり会わなくなっていた
そいつの名前は、
日向 泰志(ヒュウガ ヤスシ)
泰志と、走りに行くのはいつも好きだった
泰志といるときの、沈黙はすごく心地よくて一緒につるんでて楽な奴だった
でも…なんで泰志があのマンションの前に居たのか…
泰志には、まだ言っていないはずなのに…
それに、泰志と一緒に写っていた、もう一人は誰だ…?
後ろ姿からして、知らない…
誰だったんだ…?
健堵は何故、泰志だと気づかなかったんだろう…?
謎が多すぎる…
俺が見つけたとき、泰志は服もぼろぼろで顔も痣だらけだった
さらに、腹部に刺し傷…
どう考えても、喧嘩にしてはやり過ぎだ…
それはまるで…泰志を殺そうとしたかのような酷さだった…
さまざまなことを、考えていると既に2時間も経過していたことに気づいた
