『由輝、大丈夫か…?』
「もう大丈夫ですよ。健堵のことは解決したんですね…」
そう健堵達を見ながら言った由輝の横顔は、心から安心したような、そんな表情をしていた
『由輝、さっき送ったメールのことなんだけどさ…』
「わかっています…公にはならないように進めます…」
『あぁ…頼む。』
「そう言えば…マンションの前に誰か居ましたけど…」
由輝は急に、真剣な表情に変わり、俺は携帯で撮った写真を見せられた
暗くてよく見えないが、そこには2人の後ろ姿が写っていた
その2人のうちの1人の人物には見覚えがあり、その写真を見てなんだか嫌な予感がした
『ちょっと出てくる…』
「…気をつけて。」
『あぁ…ありがとな。』
由輝は、不安げな顔をしながらもみんなにバレないように玄関までついてきてくれた
『もしかしたら、今日は帰って来ないかもしれない…遅くても朝の9時までには帰る。』
「わかりました…みんなは任せてください。」
『あぁ、じゃあ行ってくる…』
健堵にみんなをお願いし、下まで降りるとマンションの前の木々の根元に人が力なく座っているのが見えた
『っ…おいっ!!!』
近くまで行くと、その人物は腹部から大量の血を流していて、意識を失っているようだった
