「海里、ほんとにすみません。」

「俺達も、またすみません。」


由輝と健堵は、俺に苦笑いしながら謝ってきた


この2人も、似てるな…


『あぁ、全然いいよ。にぎやかでいいんじゃね?』


俺がそう笑いながら言うと、2人は安心したように、要達の後を追った



学校行かねぇなら、神崎達んとこ行こうかな


そう思い、みんなに声をかけた


『あのさ、俺ちょっと病院に顔出してくるわ。』


そう言って、マンションと反対方向の病院に向かおうと押していたバイクに跨がると、みんなが驚いていた




「えっ…海里さんどっか悪いの…?」


「大丈夫…?」

「僕も着いて行くっ…」


すると、バイクに跨がってる俺に隼と唯、暃鈩が飛びついて心配してくれた


『うわっ…危なかった…ありがとな、俺はなんともないから大丈夫だよ。』


倒れそうになるのを、なんとか持ち直し、3人を受け止めながら笑って答えた


そんな俺を見て、他の7人は驚いた表情をしていた


「海里…すげぇ…」

「よく受け止めたな…」

「しかも、バイクに跨がったままですし…」

「3人って…」

「「細マッチョ…」」


「ずるい…」





そんなことを言われているなんて知らない俺は、3人を必死に宥めていた


「「「じゃあ…なんで、病院に行くの…?」」」


涙目で見上げられ、3人には悪いが、可愛いと思ってしまった

俺は思わずそれを、笑いながら声に出してしまった


『3人共可愛い…』

「「「っ…可愛くないっ!!!」」」


3人は、間近で見た海里の笑顔に吃ってしまった


「ってかさ…結局、海里はなんで病院行くの?」


俺が笑っていると、将斗がキョトンとした顔で聞いてきた


『あぁ、忘れてた…神崎達の見舞いに行ってくるんだよ。』


そう言うと、絖稀達金鷹のメンバーは顔を歪めた