「銀瑠って、ほんといい奴ばっかなんだな…」
「えぇ、銀瑠のメンバーはみんな、海里の人柄に惹かれて今までついてきたんです…」
「なんか、わかる気がする…」
絖稀と由輝と侑が何か言っているが、俺の位置は3人より遠くて聞こえなかった
「銀瑠って、全てが謎に包まれてるチームですよね?」
「銀瑠って調べても、全然情報が出て来ないもんな~」
『あぁ、だろうな…情報は全て由輝と優太さんが管理してるからな。』
「えっ!?…2人!?」
「しかもそのうちの1人が…優太さんなんて…。」
健堵と要は、優太が関わってることに少なからず驚いているようだった
まぁ、確かに学校の教師が生徒の、しかも暴走族と関わりをもっていたら驚くだろう
『由輝は、銀瑠の情報を全て管理してて、優太さんには、俺達の個人情報を全て管理してもらってるんだ。』
「優太さんって何者…?」
「確かに、どうして海里はそんなに仲がいいんですか?」
『優太さんは、父親の友達っていうか、仲間なんだ。それで、小さい頃から世話になってるんだ。…あっ、ちなみに理事長の陽介さんもそうだよ。』
「理事長も!?」
「海里…何者なんですか?」
健堵は困惑した表情で、陽介さん達のことを聞いてきた
『陽介さん達のこと、どこまで知ってる…?』
「それが、何もわからないんですよ…暇なとき、教師の情報調べたりしてたんですけど、そのとき優太さんと理事長の情報は全然わからなかったんです…」
『優太さん…教師になっても続けてたんだ。』
苦笑いしていると、さらにわからないという顔をされた
『んーっと、健堵達は龍牙っていうチームを知ってるか?』
