最強で最高だったあいつ





3人は俯いて拳をにぎりながら、震える声で教えてくれた


絖稀達6人は、銀龍の2つの意味を知り、その内容に驚いて声が出ないようだった

そんな中、俺は1人冷静だった


『そうか、3人共教えてくれてありがとな…言いずらかったよな、ごめんな。』

苦笑いしながら言うと、みんな顔を歪ませ悲しそうな顔をして俺を見ていた

隼と唯、暃鈩に限っては、涙を流していた



『なんでみんなが、んな悲しそうな顔してんだ?…隼と唯に暃鈩は、泣いてんじゃねぇよ。』
苦笑いしながら言うと、絖稀が真っ直ぐに瞳を見て口を開いた




「海里は…好き勝手言われて、なんでそんな平気そうにしてんだよッ!?悔しくねぇのかよッ!?」


「そうですよ…相手にどうして何もしないんですか…?」


絖稀が珍しく声を荒げながら言って、健堵は冷静にいるつもりだっただろうが、声が凄く震えていた


俺はそんな2人の瞳を真っ直ぐに見据えて言った

『…確かに、悔しい。でもさ…恨みをただ恨みで返しても、何度も同じことを繰り返すだけなんじゃねぇかな…?』

「それはっ…」

『それにさ、俺ただ喧嘩する為に銀瑠作ったんじゃねぇよ…仲間を守るって大切さをわかってほしくて作ったんだ。』


「海里…」



『だがなぁ…仲間を悪く言ったり、傷つけたりする奴は許さねぇ。けど、守りはするが俺達銀瑠は攻めることはしねぇ。』


「じゃあ…なんで銀瑠は攻めねぇのにNo.1になれたんだ?」


要がわからないといった表情で聞いてきた


『俺達は、攻めてきた奴らから仲間を守るために戦ってきた…そしたら、いつの間にかNo.1になっていたんだ。銀瑠はNo.1になるために作ったチームじゃなかったがな。』


「えぇ、私達銀瑠はNo.1なんてどうでもいいんです。」

「あぁ、俺達はただ一緒につるんでるだけでいいんだ。」

「一緒に騒いで、自分の背中を任せられる仲間を見つけるために銀瑠にいるんだよ。」