最強で最高だったあいつ

『あぁ…紹介遅れた。こっちは金鷹の幹部で右から絖稀・唯・侑・要・健堵だ。んで、こっちは銀瑠の幹部、由輝・将斗・暃鈩。此処には今来てないけど、竜也も居る。』




「あの…銀瑠の総長って、銀龍って…皆さん会ったことあるんですか…?」


俺が自己紹介を終えると絖稀が真剣な表情で暃鈩達に聞いた

その問いに、健堵達も真剣な表情で答えをうかがっていた


「えぇ…あります。」

それに由輝が、俺をチラッと見て答えた


「じゃあ…素顔を知ってるんですね?」

「えぇ…知っています。」

「何故…いつもサングラスをつけているか…知っていますか?」

「ハァ…海里…お前言っていないんですか…?」


由輝は俺を真っ直ぐ見て言ってきた

『あぁ…みんなすまなかった。…俺が…銀瑠の総長だ…』

俺は過去を思い出し、薄く笑い…目を合わせないように言った



「えっ…海里が…?」

『黙っててごめんな……絖稀達はいい奴ばっかでさ、言いたくなかったんだよな…敵に見られたくなくてさ…』


「海里…」


『絖稀達を傷つけたくなかったんだ…でも、結局傷つけたんだよな。』


「海里…お前勘違いしてる。」

「そうですよ…私達が傷ついてるはずありません。」

「僕達は、そもそも銀瑠に憧れて金鷹を作ったんだ。」

「…俺達は、逆に嬉しいよ。」

「そうだぞッ!!!でもまさか銀瑠の皆さんに会えるとはな!!!」


『みんな…』

「よかったですね、海里…」

『あぁ…ありがとな。』


そう言うと、みんな優しく微笑んでくれた




「でも…なんで誰も素顔を知らないんだ?」