最強で最高だったあいつ


『俺が朝食作り終わるまで、冷やしてろ。』

そう言って目にタオルを乗せてベットから降りようとすると、袖をつかまれた


『唯、もう心配することねぇ、俺が唯の傍に居る。…だから安心しろ。』


力強く手を握り優しく言うと、コクンと頷き手を離してくれた


『すぐ戻る。』

そう言って部屋を出た


部屋を出ると、みんな固まっていた


すると、いち早く冷静になった健堵が話し掛けてきた


「えーっと…海里、どういうこと…?」




『ん?何が?』

「俺達…あんなに不安気な唯の姿初めて見たんだ…」


俺が聞くと、健堵に続いて絖稀が口を開いた


『…そうか。ただ俺は少し話しただけだ。』


そう言うと、誰も詳しく検索して来なかった

おそらく今まで一緒に居た絖稀達は唯のことを、気づいていただろう


だが、唯が自分から話してくれるのを待っていたのかもしれない


『侑、朝食作るから手伝ってほしいんだけど。』

俺が侑に声をかけると、みんないつも通りに戻っていた


今日は和食を作り、テーブルに並べみんなが食べ始めたのを確認して唯が居る部屋に向かった





部屋に入り、ベットのところに行くと唯が起きた


タオルを当てていたおかげで、赤みもすっかりなくなり腫れもひいていた


『もう大丈夫だな…唯、朝食食べるからリビング行こう。』


そう言ってリビングに2人で行くと、いつもと変わらず接してくれるみんなに唯は安心したようだった