最強で最高だったあいつ


「海里っ…ありがとう。」


鍵を受け取った唯は、本物の笑顔を向けてくれた


『その笑顔だ…唯にはその笑顔が1番似合う。』


そう言って頭を撫でていると、そのまま静かに寝息をたてはじめた



そんな唯を微笑みながら頭を撫でているとドアがノックされた


コンコン

『入っていいぞ。』


ガチャ

「海里…?」


部屋に来たのは要だった


『ん?どうした?』

「あぁ…朝起きたら、唯が居なくて…って、あれ?」


要は俺の横で寝ている唯に、驚いていた


「えっ…まさか、お前ら…」

『おい…何考えてんだ?』


ちょっと声を低くして聞くと、慌てて否定し始めた


「じ、冗談だってッ!!!アメリカンジョークだって!!!心臓に悪いから、そんな怖い声出すなよ~!!!」




『ハァ…まぁいいや…んで?唯がなんだって?』

「いや~起きたら唯が居なかったからさ、海里知ってるかなって思って来たんだ。」


『ふ~ん。あのさ、今日から、唯、此処に住むから絖稀達にも言っておいて。』


「あぁ、わかった!!!じゃあ、俺も今日から此処に住むッ!!!」


『は?ってか、あんまでけぇ声出すな…唯が起きる。』

「あ、あぁ…わりぃな、俺も此処に住んでいいか?」


『あぁ、別に部屋はいっぱい空いてっから大丈夫だけど…』


「ほんとかッ!?海里ッ、ありがとう!!!んじゃ俺リビング居るな。」