最強で最高だったあいつ


「えっ!!!…どうして俺達を殴るんですかッ!?」

「ふざけんじゃねぇッ!!!…なんで竜也さんを卑怯な手で襲ったんだッ!?」


「松本さん、No.1になってみたいって言ったじゃないすかッ!?」

「俺達は、それを実現しようと…」


「卑怯な手使ってNo.1とったってな…意味ねぇんだよッ!!!」


「だ、だってッ!!!銀瑠だって噂で…」


『噂は噂でしかねぇ…お前らがそれを信じるかどうかなんて、知ったこっちゃねぇ…』

「なっ!!!」


『だがなぁ…お前らは、そのせいで火蘭と松本の顔に泥塗ったんだ。』



「俺達が泥を…?」


『あぁ…最初会ったときの火蘭は最悪なチームだった。…だがな、松本に代が変わり火蘭は卑怯な手を使わなくなって、この頃やっと悪い噂も聞かなくなったんだ…』


俺が話しているとき、誰一人として口を開かず松本は拳を握りしめていた


『こうなるまで、火蘭の奴らはいろんな苦労や嫌なこともあっただろう…けど、それを積み重ねたから、今の火蘭があるんだ…』


「っ…」


『全てを乗り越えたからこそ、今があるんだ…それをお前は、一瞬で火蘭の信用をなくす行動をした。普通なら、今ごろ噂が広がってるだろうな』


「そんなっ…俺達はただ…」


『自分の為だってことは、松本が1番わかってるはずだ…』





「あぁ…俺の為だってことは十分わかってる…そのせいで竜也さんに酷い傷を負わせてしまった…全て俺の責任だ…」


「松本さんッ…」

「俺達…」


「海里さん…俺が責任とって、総長辞めます…だから、こいつらは残してやってくださいッ!!」

「そんなっ!!!」

「松本さんが辞めるなんてっ…」