とくにやることがなかったから、部屋を出てこの辺りを見て廻ることにした



マンションを出てバイクで走っていると、公園で小柄な男の子が数十人の男達に囲まれていた


男の子は震えながら俯いていた
それを見て周りの男達は、そんな男の子を見て笑っていた



すると、いきなり一人の男が男の子を殴った

そして顎を掴み顔を近づけながら、信じられないことを口にした

「こいつ可愛い顔してるぜ。どっかに売っちゃわねぇ~?」

それを聞いて周りに居た男達は笑いながら

「賛成~!!!」

と騒いでいた

男の子は震えながら泣いているようだった


これってヤバくないか――?

そう思い男の子の顎を掴んでいた男を足で蹴り飛ばした


「ッ!!!…誰だてめぇッ!?」


周りに居た男達は、一瞬で男が吹っ飛んだのを見て驚き声を荒げた


『フッ…下品な笑い声が聞こえたもんで。…イライラして蹴っちゃった。』

俺は笑顔で男達に向かって言った



「チッ!!!なめやがってッ!!!」

「ぶっつぶしてやるッ!!!」


一斉に男達が俺に向かってきた

『お前らみたいな不細工な奴、舐めるわけないじゃん。』

俺は答えながら、男達の攻撃をヒラリと軽く交わしながら1分も経たないうちに全員倒した


『よわっ!!!』

思わず口に出してしまった


後ろを振り向くとさっきの男の子が涙を流しながら俺を見上げてた


男の子は、唇の端が切れて血が出ていた

さっきの男に殴られたときのだろう


俺は安心させるように、ゆっくり抱きしめ頭を撫でてやった