最強で最高だったあいつ

『あ、あぁ。今日転校してきた柳原海里だ。よろしく、要。』

驚いたが笑顔で自己紹介して握手をした


すると、黒髪と紫色、オレンジ色の髪をした3人が近づいてきて自己紹介をしてきた


「私は、南波健堵。」

「僕は、多牙唯だよ。」

「…岡田侑」


赤髪の名前は、要(カナメ)
黒髪の名前は、健堵(ケント)
紫色の名前は、侑(ユウ)
オレンジ色は、唯(ユイ)
と言うようだ



『柳原海里だ。よろしくな健堵、唯、侑。』




自己紹介を終えた後、要達も同じクラスだとわかった


ふと、隼を見ると俯いたまま震えていた


『ん?隼、大丈夫か?』

声をかけるとギュッと横から抱き着いてきた


俺はいつものように、抱きしめ返して頭を撫でてやり、大丈夫と繰り返した


絖稀達5人に、視線を移すと目を見開いていた

あまり顔に出さない、絖稀と侑でさえ同じ表情をしていた


『ん?みんなして、どうしたんだよ?』


みんなの顔の前で、手をヒラヒラ動かすと


「…海里、お前何した?」


俺が質問したはずなのに、逆に絖稀に質問された



『は?何もしてねぇよ。昨日公園で知り合って仲良くなっただけだ。』

詳しいことは、言わずそれだけ答えた


「…なんで、そんな懐いてんの?」

『は?普通だろ。』


疑問に思い聞くと、信じられないことを言われた


「…隼は、人と関わるのが嫌いなんだ。兄弟の俺でさえ、そこまで話さないんだ。ましてや、人にくっつくなんて、絶対ありえないんだ。」



『は?隼、そうなのか?』

聞くと小さくコクンと頷いた



『じゃあ、友達付き合いは?どうしてるんだ?』


そう聞くと、さらに力強くくっついてきた




あっ、そうだった…


『ごめん、隼。』

昨日のことを思い出し謝ると、さらにくっつき首を横に振った

『でも、今の隼には俺が居るだろ?俺だけじゃ、不満か?』



少し身体を離し隼と同じ目線に合わせしゃがみながら、最後の方を苦笑いしながら言うと