最強で最高だったあいつ



そして、その後すぐ寝てしまった




隼の髪は、金色に近い色をしていてとてもふわふわした柔らかかった

ほんとに猫のようだ…笑


頭を撫でながらそんなことを思っていると、俺まで眠くなってそのまま寝てしまった




〈隼 SIDE〉



『っ!?』


目が覚めると目の前に海里さんの寝顔があった


規則正しい寝息が聞こえる


ほんとに海里さんは、綺麗な人だと思う


銀色の髪はワックスなんて使ってなくとてもサラサラで、肌はきめ細かで鼻もスッと通っていて、唇も形が綺麗だ


背が高くスラッとして見た目細いのに、抱き着くとちゃんと受け止めてくれるくらいガッチリしている


それは抱き着いてみないと、誰も気づかないと思う





初めて公園で海里さんに会ったとき、俺は変な男達に囲まれてた


あの日、俺は学校が終わってから、家に帰りたくなくて公園のベンチに座ってた

そしたらいきなり後ろから、知らない男が声をかけてきた


「よう、一人で何やってんのぉ~?」


俺は人と関わるのが嫌いだから、すぐに立ち上がって去ろうとした


そしたらいきなり、数十人の男達に囲まれて逃げ場を失った


俺は、一気に不安が襲ってきて震えが止まらず俯いていた

話しかけられても答えなかった


俺が喋らないのがカンに障ったのか、近くに居た男がいきなり殴ってきた