最強で最高だったあいつ

すると、隼はその様子が怖かったのかビクッとなってギュッと顔を埋めしがみ付いてきた

隼の頭を優しく撫でながら、みんなに笑顔でお礼を言い消毒液と絆創膏を受け取った


『隼?顔上げて?』

そう声をかけると素直に上を向いた


『絆創膏取り替えるからね?』

それにコクンと頷いた隼を見て、自然に笑みがこぼれた



その後は、消毒をして新しい絆創膏を貼った


『はい、いいよ。』

そう言って頭を撫でる


『あっ…。今日転校してきた、柳原 海里です。よろしく。』

いまさらながら自己紹介をしておいた…笑


『優太さん、俺の席何処?』


優太さんに視線を移し、聞いてみると何故か拗ねていた


『優太さん?』

そう言って、後ろから頭を撫でる

「…窓側の1番後ろ。」

そして素直に教えてくれた



次はその光景を見て、みんな驚き目を見開いていた


「…海里さんッ!!!席行こ!!!」


隼にそう言われながら引っ張られた

『あぁ、優太さんまた後で。』
隼に引っ張られながらも、優太さんにニコッ笑った


自分の席に座ると、隼は隣に立ったままだった

『隼、座るとこないなら此処に座るか?』

ニカッと笑い、自分の膝の上を叩く


すると、隼は素直にコクンと頷いた

『フッ…おいで。』

そう言って手を広げた

隼は窓側の方を向いて膝の上に座った