少年は何も言えなかった


なぜなら銀色の瞳をした少年の瞳は、とても力強く、真っ直ぐで


心を見透かされるような…
全てわかっているような…
そんな感覚に陥ったからだ…




その少年は言い終わると、その場を立ち去ろうとした


「っ…!!!待てっ!!!」

男の子は思わず引き止めてしまい、焦っていた


『ん?何?』


少年はそんな男の子を見て微笑みながら聞き返した

「っ…!!!」


―――そのときの少年の微笑みは、とても綺麗だった


『…じゃあな。』


最後にそう残して少年は、暗闇に去って行った


残された男の子は少年が消えて行った方を、ずっと見ていた